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アラフォー女のオタクなブログ。

   

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サヨナラノツバサを見た感想(ネタバレ・批判有り)

サヨナラノツバサをみて一晩経ちました。
ああ、終わってしまったんだなとしみじみ感じています。
大好きだったものが終わってしまったんだなぁと、脱力感に襲われています。

感想を書かなくてはと思いつつ、手が進みません。
アルシェリサイトやツイッターでは
ある意味とても高評価をされている今回の映画。
私はシェリルは大好きですが
あまり高評価をすることができませんでした。
そんな自分にちょっとガッカリしています。

映画に対する感想は、好きなキャラクターや
結末がこうあってほしいと思う気持ちなどで
それぞれ抱く感想が違うのだとは思いますが、
それに加えて世代や見てきた作品の違いなどでも
感想はさまざまだと思いました。

私は想像の余地が多い作品を見てこなかったので
物語の内容や結末をあいまいにされる、
要するに「この先はあなた達の胸の中よ」的なものが
あまり好きではありません。
ただ単に想像力があまりないからかもしれませんが。

結末がハッキリした作品は
作り手の意思がはっきり伝わり、物語をこうしたかったんだと思えるけど
違った見方をすれば、想像の余地がなく押し付けがましいものに
なってしまうのかな、とも今回思い至りました。
そういう意味では作品を作り出すというのは
難しいものなのですね…

劇場版後編を見終わり、夕べは兄と散々議論して
帰宅後ツイッターや掲示板やサイトを見に行き
シェリル好きさん・アルシェリ好きさんの多くが
この映画に高評価を出していることに
色々な意味でズレを感じてしまい
今日は本当の意味で燃え尽きています…

ズレていることが悪いことかとかそういう意味ではないんですけどね。
こういう感想を持つ私はシェリル好きでいたらダメなんじゃないかと
そういう変なネガティブ祭りを開催してしまっていますw

たかだかアニメの映画の感想なんですが
私の人間性や価値観などをモロに感じることが出来て
発見もあったけど落ち込むことの方が多いです(笑)

昔から物語を作るにはたくさんの作品を
好き嫌いにかかわらず見ようと言われているのを
なんとなく思い出しました。
こうやって色々発見があるからなんでしょうね。
いやはや、マクロスフロンティアには
多くの意味で学ばせてもらいました。

映画の感想、この後書きます。長いです。
閉じておきますので
ネタバレを嫌う方や、批判を好まれない方は見ないでください。
全て私個人の感想として
冷静に読んでいただければと思います。


▼絵とかシーンとか

今回絵はとてもキレイでした。
どのキャラクターも崩れることなく美しい。
戦闘シーンもライブシーンも本当に絵がきれいでした。
バジュラ本星での戦闘シーンでの空も美しかった。
監督も絵にはとても力を入れたようですね。

過去のマクロス作品のオマージュがでてきました。
過去の作品を熟知している方には「お!」と思える部分ですね。
私はプラスとゼロしか見たことないですが
それでもいくつかは「お!」と思えました。

テレビ版マクロスFでやったことをキャラを変えて
やるシーンもいくつか出てきました。
私的にはこれはどうかと思いますがね。
それなりにテレビ版のシーンには思い入れもありますし、
そういう意味ではショックなシーンではありました。
だから監督は「テレビ版の事は忘れてみて欲しい」と
言っていたのかなぁと今更思います。

▼物語とか

感想ですが超個人的な意見を言うとう~んですね。
見終わったあとに「どうして?」「なんで?」の嵐で
ものすごくモヤモヤしました。
今回、後編のシナリオは完全オリジナルなので
そういう意味で物語が分からないのは仕方ないにしても
「あそこでどうしてこういう行動をとらせたのか」
「なぜここでこうさせなかったのか」
監督の意図をものすごく疑ってしまいました。

当日は2回見たのですが、
1回目見終わった後は「なんだこれ!もうマクロスは見ない!」と思いました。
でも時間を置いて落ち着いたらもう1回見ようと思えたので見たのですが
やっぱりモヤモヤというか脱力感は変わらず。
感動もなければ納得もない。
ただの終わりをひとつ見たなぁとしか思いませんでした。

映画館、2箇所回りましたがどちらも満員。
観客の皆さんに出口調査したかったくらいです。
帰宅後インターネットで感想を見る限りでは
良かったと思う方が多いので、良作だったのでしょうね。
良かったと思えなかった自分の感性がちょっと悲しい…

物語の進行としては8割ランカがメインです。
シェリル好きとしては中盤辛いシーンばっかりです。
テレビ版で人類の敵にされてしまったランカとシェリルを
今回逆にするという発想が監督にあったそうなので
それは十分に感じることができます。

気になったのは人を殺すシーンが前回よりはっきりかかれてます。
ちょっと残酷なシーンがあるというか…
こんなにかく必要あるの?っていうくらい。
追い詰めた感が欲しかったのかなぁ。

あと思ったのは、それぞれが何を思い何をしたかったのかを
ハッキリと受け取ることができませんでした。
ギャラクシーの連中とフロンティアの連中が
何をめぐり何を対立し何を争っていたのかが
考えれば考えるほど、なんだったけ?となっています。
ここんとこはテレビ版とごちゃごちゃになってるのかなー

人の心の動きと時代の流れというか世の中の流れが
時として同じにならない、愛するものを守るために
人を傷つける事やイヤでも戦争をしなくちゃならないんだとか
そういう心の動きが物語だと思うんですけど
そいうのってあんまり感じなかった。
う~ん、こういう感覚がもはや古いのだろうか…

▼キャラとか

キャラクターについては、良い風に改善された人もいますが
お前は何がしたかったんだ!と思う人もいました。

特に印象深いのはオズマですね。
テレビ版のオズマは大人なフリして懐が狭いところが
あんまり好きじゃなかったんですが
劇場版では大人なオズマを見ることができて良かった。
むしろ好きになりました。

ルカがかなり活躍してたけど、動機の濃さから言うと
テレビ版のほうが良かった気がする。
好きな人のためには何やってもいいんだ、やるべきなんだっていう
若造な感覚が結構良かったんだけどなぁ。

グレイスもテレビ版とは全然違っています。
漫画シェリルに近いかな~と思いました。
これはこれで良かったです。

ナナセも出番があったりました。
チョイ役でランカとは面識薄い感じでしたが。
きのこ三島はなかなか悪者キャラを演出してよかったんだけど
何がしたかったのかよく分からなかった。
野心があったのか支配心があったのか名声を求めたのか。
どうしてそれをやろうと思ったのかが伝わってこなかった。

ブレラは良かったんだけど、最後の正気を取り戻すシーンがなんとも…
もう一押し欲しかった。自分でそれをやるだけの動機はどこ?って、
妹を思う兄っていう部分が薄いように思いました。

ミシェルとクランはいい感じでしたね。
何よりどっちも死ななかったことが良かった。
ちょっと印象が薄いのがアレですが…

アルトは絵的にはすごくかっこよかったんですが
彼の心情が薄かったように思います。
彼があの言葉を言うまでの彼の心の動きがよく見て取れなかった。
彼がなぜ彼女達の歌を翼に乗せてあそこまでする必要があったのか。
彼はなぜ空を飛ぶのか。飛んだのか。考え出すとキリがないです。
もう後は想像力を働かせろって事なんでしょうか。

ちょっと気になったんですが彼がやたらとバジュラと交信していたのは
アレってイヤリングのせいだけなんですかね?
前編でシェリルの血を吸ったことで
アルトもV型感染症に感染したとみるのがいいのでしょうか。
そうでないと変な見方ですが、フォールドクォーツを持てば
誰でもあんなふうにバジュラと交信できるの?と思うのです。
まぁ思いを伝える石なので思いの強さに反応するのでしょうけど。

シェリルはテレビ版よりも弱い人間の部分が出ていたように思います。
強さと弱さを持つただの人間。泥臭いシェリルも良かったです。
そんな自分がなぜ生きてなぜ歌うのか。
そしてシェリルがなぜ歌いたかったのか、誰に歌いたかったのか、伝えたかったのか。
それはよく分かりましたね。
シェリルには辛いシーンが多く、見ててこっちも泣けてきました。
血を吐きながら弱る体で詩をつづるシーンとかもう…
星間旅行を口ずさむシーンも泣きました。
may'nの歌声に鳥肌が立ちました。
子供の頃に出会った思いを忘れずまっすぐに生き続けた
シェリルはやっぱり純粋で一途な女の子でした。
だからこそ、生きて幸せになって欲しかった。
笑顔で生きて欲しかったと私は思います。

ランカは相手を思いやる気持ちや
物事に自ら逃げずに向かい合う姿勢がありとても成長したと思いましたが
逆にちょっと理解がありすぎて気持ち悪い…
テレビ版より2歳くらい精神年齢を上げたとかどこかで読みましたが
20歳上げたの間違いじゃないのと思うくらいの大人っぷり。
いくら戦争がからんでてもあんな大人になれるのかなぁ。
アルトに告白するシーンはテレビの23話を模したかったんでしょうけど
そうする意味あったのかな…
これは私があのシーンに思い入れがあるせいなんでしょうかねぇ。
もうちょっと大人と子供の時期の揺れる青年期の心情を
描いてくれてもよかった気がします。

魔法少女のライブシーンはピッタリで歌もかわいかったし
すごく良かったです。
あの衣装もやっぱりかわいい。
恋はドッグファイトもよかったです。
でもランカちゃんにセクシーさは求めてないので
水着のシーンはパーカーの前を閉めて欲しかった。
アルトに「見るな」って言うなら閉めてこい。
海辺でアイモを歌うシーンは
前編でシェリルが「誰かに歌うより自然相手に歌ってる感じ」と
言っていたのを思い出しました。
海辺のやり取りは結構よかったと思います。

結末については、まぁシェリル好き・アルシェリ好きとしては
望んだ結果が得られたと思います。
とは言え、お互いがハッキリ自分の意思を伝え合ったワケでもなく
アルトも言葉を言い切ったわけでもなく
そして二人の笑顔を見ることも終わってしまったのが
なんとも残念なところです。

そしてランカにもせめて最後は笑顔でいてほしかった。
あのエンドでは誰も幸せになってない。
そりゃこれから幸せになるよ~幸せな彼らを想像してあげて~って言う
製作者サイドの意図は分かるけど
そこまでこっちで想像しなくちゃダメなの?
見た後に「良かったね」って素直に思える絵が欲しかった。
これで泣いても笑ってもマクロスフロンティアを映像で見るのは最後なのに…
まぁ切ない演出がいいという方もおられるので
ここはやっぱり好みの問題なんですかねぇ。

まぁ2時間という短い時間の中に
これだけのボリュームを詰め込もうと思うと
どうしても説明できない部分や飛ばしてしまう部分が出てくると思います。
それは仕方ない。
私も2回目の鑑賞の際は冷静に見たつもりですが
思い込みなどもあり、細かいメッセージを捉えきれてなかったかもしれません。
後は個々の持つ好みや価値観の問題でしょう。
私が抱いた個人的感想を正直に述べるとこんな感じです。

私は視野の狭い方ですし、結構ヘンクツでひねくれているので
高評価をされている方々にはバカくさい感想だったかもしれません。
もっと素直に見ればいいのにって自分でも思う。
他の方々と映画の感想について冷静に話してみたいなぁとは思いますが
ちょっと怖いですね…

少し時間を置いたら違う見方ができて感想も変わるかもしれないので
前売券も山ほどあることだし、また今度出かけてこようと思います。
来月と再来月には小説も出ますしね。
それらも読み、映画も見直したらまた違う感想が出ると思うので
最終的な感想をまた書こうかなと思います。

長くて読みにくかったと思いますが、
最後まで読んでいただけてありがとうございました。
 

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無題

こんばんは
通りすがりですが自分もマクロスF大好きで映画も見てきましたのでコメさせていただきます。

大変興味深い日記を読ませていただきました。
見て感じる事は自分の感性からのものですし他の人とのズレはあまり気にしなくてもいいと思いますよー。
そういうのってどんな作品でも多々ある事ですし。
ただネットとか見てると好評価多いでしょうし、なんでネガティブ解釈してんの?とか言われたりもするでしょうから、ヘコむ事もあるでしょうね。

かくいう自分もラストのネガティブ解釈してる人達に対して呆れた態度で意見をぶつけてきましたが、それは大きなお世話でもあるんですよね。
どう感じるかはその人の感性ですし。自分だって他人が絶賛してる作品をつまらないって思う事も多いです。

ただやはり自分の意見を言わせてもらうと、
日記主様は今作はシェリルが辛そうで嫌と思ったかもしれませんが、自分は逆に辛い立場からもあきらめずに歌ってアルトを思い続けたシェリルのドラマに感動しましたし、ラストもアルト帰還、シェリル復活を匂わす要素がしっかりあってハッピーエンドに続く環境は整ってると思ってますので、ネットの多くの人同様に大満足でした。

それに日記主様はお互いの気持ちがしっかり伝え合われた訳じゃないとは仰られてますが、そんなのなくても2人は通じている場面はいっぱいあったと思いますので、アルトからの愛してるの一言だけでたいていの人は満足されるってのはあるのではないでしょうか?

まあ日記主様に意見の押し付けはできませんし、するつもりはありませんけど、素直に見てみると納得いく事もあるかもしれませんよ?
自分も2回見に行きましたがやっぱり新たな発見はすごく多かったです。しかもそれが更に評価を上げる内容でした。

突然きて長文失礼しました。
また見に行くようなら色々な意見を自分で確認しにいくっていうのも面白い見方かもしれませんね。乱文失礼しました。では

コメントありがとうございました

お返事が遅くなりすみません…
率直なご意見ありがとうございました。

感想としては……

はじめまして、「サヨナラノツバサ」の感想を探していてこちらを見つけましたので、コメントさせていただきます。

個人的な意見になりますが、自分としては本作は不満の残る作品でした。

全体的な構成から演出、戦闘描写、キャラの扱い、人間の生き死に、数々のセリフ、肝心のラストまでありとあらゆる点に疑問が残り、不完全燃焼な状態です。

まず何より、キャラクターに感情移入することができませんでした。

自分は、少し斜めから物語を見て、客観的に評価するようにしてきましたが、そういう見方だとかなり本作は粗いように思えます。
あくまで私見ですが、この劇場版は物語というよりは盛大なPVのような印象を受け、歌重視の人間性軽視のような気が……。

個人的にはシェリル派、さらに言えばランカ×シェリルという邪道のような妄想主義(笑)なので自分の願望が公式で叶うことはまずありませんが、それにしてもアルトの最後の選択や言動は少々無責任なような気がしました。


いきなりの長文失礼いたしました。当方、ブログもやっており、そちらに感想等も述べておりますのでよろしければ覗いてやってください。
それでは、失礼いたしました。

コメントありがとうございました

お返事が遅くなりすみません。

ブログ拝見しました。
色々なご意見が聞けてよかったです。
ありがとうございました。

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